生前、カルデアの霊基一覧に名を連ねていることを認識していた賢王は、キャスタークラスのサーヴァントとしてカルデアに現界し、施設内部をジグラットのように闊歩してシステムごとよくよく把握した後、なんとか成し遂げた人理修復後もカルデアから退去せず、何故だか残ってくれた。

 正直なところ、喚んですぐにカルデアに来てくれるとは思っていなかった。しかも大抵のサーヴァントのように、ぼんやりと記録を持った限りなく同一人物に近い別人だと思っていたのに、神に作られた彼には生まれつき忘却機能がないのだという。あのウルクでの出来事は霊基にしっかりと刻まれている上、当てつけにキャスタークラスとして現界したので今回限りの特別仕様、本当に立香の出会ったウルクの賢王そのままなのだった。

 それなら、人理修復後すぐにも退去するだろうと―――それこそ、ソロモンの神殿から帰還した際入れ替わるように姿を消しているのではないかと、それくらいの気持ちでいた立香にとって、司令官として立っていたドクターもおらず、人理修復後からは魔術協会から色々と援助を断ちきられ苦しいカルデアの運用、システム面から金銭的な部分まできりきりとスタッフを動かしてくれている賢王の姿は、相変わらず頼もしかった。

 安堵したり感激したりで思わず涙ぐんで感謝を述べれば、であろうであろう、存分に賛辞し我を敬うがいいと尊大に頷いた後、

「そうさな。ならば、貴様の夜を貰い受けよう」

 と、言った。

 魔術の基本は等価交換であろう、と言われてなるほど、と立香は頷く。理屈は判るけれども、意味は全く判らない。

 立香の夜がギルガメッシュの滞在と等価値になるとは到底思えないけれども、王様が求めるならばそれを提供するのみだ、と固く決意した立香に、その晩ギルガメッシュが求めたのは、自身の工房の整頓――、つまり、常日頃呼ぶ小間使いという名に相応しく、立香に己の部屋の中を覚えさせ、そして入浴時の世話をさせることだった。なるほど、確かに王様という身分の人が一人で入浴するようなイメージはない。ガチガチに緊張しながら滑らかな金糸の洗髪に励んだ結果、とりあえず、不敬と腕を切り落とされたりはしなかった。良かった。

 ただ、入浴後に服を、せめて下着だけでも着て欲しいと頼み込むのがあれだけ大変なこととは思わなかった。結局、王様が全裸でお休みになったのを見届けて、立香は自分の部屋に戻った。小間使いの不徳の致すところである。

 翌日、廊下を歩いていると小さく可愛い声音がマスター、と呼ぶので、振り返ると廊下の角からひょっこり、幼いギルガメッシュが顔を出していた。何をしているんだろう。立香が彼に近付けば、潜めた声で話し掛けて来た。

「大人のボクが来たんですね」

 むむうと幼い顔ながら眉間に皺を寄せている。以前聞いた通り、大人の自分を相当嫌っているようだ。

「すみません。会うと最悪殺し合いが始まっちゃうから、ボクはしばらく隠れておきます」

「ころっ…!? そこまで!?」

 そこまで嫌がる理由は判らないけれど、殺したくなるほどそんなにあの成長が受け入れ難いのか。立香にとっては礼儀正しく謙虚なこの小さいギルガメッシュにも微かに大人の片鱗が見えるところもあるし、大人の彼はまた別の魅力があって、それぞれが合わさってギルガメッシュという人なのだろう、と思えて面白いのだけど。

 憂鬱そうにため息を吐きながら、子供のギルはぼそりと呟いた。

「こういうの、黒歴史って言うんですよね…」

「普通は未来に向けては言わないかな…」

 とにかくカルデア内での殺し合いを避けようとしてくれるギルの配慮を有り難く受け取って、何かあるとき以外は、彼の好きなようにして貰うことにする。このカルデアの施設は広い。会わないように過ごすのはそう、難しいことじゃない。

 食事はするんだよ、無理はしないで、皆と仲良くね。そう約束付ける立香の了承を得たからか、ギルは晴れ晴れとした顔になった。

「でも謎が解けました。ウルクで出会っていたんですね、ボクたち。大人の方の記憶だから、あんまり見たくないところに収まってたせいで、ボクの中でちょっと曖昧になってたみたいですけど」

 ふふ、とはにかむように笑う。内側からの妖輝なひかりを宿したスピネルの瞳が、きらめいて立香を見た。

「良かった。おかしな感傷じゃなくて本当にボクは昔から、マスターのサーヴァントなんですね」

 それは以前、部屋に招いたときにギルが言っていた言葉だ。こちらもずっと不思議に思っていたので、気になっていた部分を尋ねてみる。

「昔って、いつから?」

「もちろん、ウルクからですよ」

「ウルクから?」

 ウルクではギルガメッシュはまだ生きていて、色々あってその後幽霊のような状態で現れていても、サーヴァントではなかったはず。

 ギルの言葉に首を傾げれば判っていますというように彼は頷いて、

「でもあの傲慢な人なら、カルデアの霊基一覧に名前があることを知っていて、喚ばれないとは思ってなかったと思いますよ」

 紅顔の美少年らしくそれはもうにっこりと、笑って見せた。

 そうだ、彼はウルクで宴の参加者に自分の名前がないと不満を言った人だった。カルデアに自分の名前があって、喚ばれないとは思わないだろう。なるほど、と頷き返す。

「でしょう。だから出会った時には、もうそうなる運命だったんです。まあ、大人のボクがもたもたしている間に、ボクの方が先にカルデアに来ちゃったんですけどね!」

 それじゃあ、と言うと彼は春風のように爽やかに去って行った。

 その日一日掛けて魔術師教会に提出する大変気を遣う書類に追われ精神を使い果たした立香は、エミヤの夕飯とデザートでなんとか最後の気力を振り絞り、それはもうヘロヘロの状態で部屋に戻っていた。

 ことの始まり、そもそも数合わせ以前の、『俺は献血していたと思ったら飛行機に乗っていた』という、何を言っているのか全く判らない状態からすでに充分すぎる程アウトな案件だったので、その辺の辻褄合わせはカルデアのバイトに応募していたことになったりと、一番最初から色々と躓いていた。カルデア外に居るという工作員は、無茶ぶりの連続でさぞかし苦労することだろう。

 もう何も考えたくない。フォウくんを無心でずっとモフモフするだけの生き物になりたい…。そう思いながらマイルームのドアを潜った瞬間。

「遅い! なにをやっておるか!」

 賢王ギルガメッシュの大声の叱責が立香の頭に響いた。部屋の真ん中で仁王立ちになり、腕を組んでいるギルガメッシュは苛々とした様子で立香を睨み付けている。赤い瞳がまるで刺さるような厳しさをしているけれど、ギルガメッシュその人の姿は、お正月仕様の派手な金色に装飾されている部屋の中ではとても、大変、お似合いです。

 圧倒されながら何故彼が自分の部屋に、と疑問が頭を過って、あ、と声が漏れる。

「え、あれっ、あれは望まれた日だけではなく!?」

「誰がそのようなことを言った。それとも、もう貴様には夜は訪れぬと? ならば今は何だ、朝か?」

「あっ、いいえ、夜です! 夜なんですけど、王様も俺がいたら全然ゆっくり休めないんじゃないかと思って…!」

「何を言う、貴様は我の小間使いであろうが。我を休ませたくば、陽が落ちると同時に我の声がいついかなる時でも聞こえるよう、傍にかしずいておれ」

 さすがに陽が落ちると同時には無理だ。しかし約束を勘違いしていたのはこちらなので、可能な限りは、と返事をする。そうだ、王様がカルデアに居る限りお世話することは、等価交換として充分に納得がいく。立香の視線の先でギルガメッシュは不機嫌にフンと鼻を鳴らすので、もしかして早く入浴を済ませリラックスしたかったのかも知れない。サーヴァントになってなお、カルデアでも頑張ってくれる王様には本当に感謝しているのだ。今後は最大限に夜の時間を取れるよう努力しよう。

「そも、寝るのには飽いた。貴様にとってはウルクから帰還して僅かな月日だろうがな、我にしてみれば四千年だ。冥界で百年も寝ておれば暇で仕方がない。余りの暇さにエレシュキガルの手伝いまでする羽目になったわ」

 千年以上眠って体が鈍る愚など二度も冒す我ではない、と眉間に皺を寄せて言う様子に、そういえば、英雄王ギルガメッシュは死後まもなく神格化され、冥界神として崇められた、という話を思い出した。

 その存在は神というより冥界の王であり、冥界に下った者の指導を行う裁定者で『完全な王』として描かれ、災厄から人間を守ると信じられている、という記述を読んだ当時、なるほど王様そのままだ、と感心したものだ。

 あの寂しがりやで強がりで、けれど冥界の女主人としての立派なプライドで役目を成し遂げていたエレシュキガルと共に頑張っていたのなら、きっとギルガメッシュも手を休めることなく裁定者としての腕を奮い仕事を熟したのだろう。多分冥界だけでなく、どこかの地で行われた聖杯戦争で、英霊としても。

「なんだ王様、全然休んでないじゃないですか…もっと体を大事にして下さい」

 もう冥界に迎えには行かなくていいのだから無用の心配だとは思うが、彼には無理をしないで欲しい。この気持ちがどこから来るのかは理解している。あの時取れなかった手のことを、立香はずっと忘れられずにいるのだ。それまでの特異点でも、ウルクの民にも握手を求めたように、多くの言葉を貰っていても、ぬくもりの一つが最も効果的なこともある。

 彼をもう、どんな形でも損ないたくない。

 苦笑しながらギルガメッシュに言えば、じっ、と芳醇に匂い立つワインかのように熟成された赤い瞳が立香を静かに見下ろしてくる。こうして動きを止めると、彼はよりいっそう作られた造形美を際立たせて、まるで芸術家渾身の出来の彫像のようだった。

「…どうしました?」

 あまりに見詰められるので少々照れながら首を傾げると、ギルガメッシュは一度目を閉じた後、ぐるりと部屋の中を見渡した。

―――いいや。ところで雑種、この部屋は一体なんだ。魔境か?」

 部屋の中央にあったテーブルは片付けられて段差のあるタタミとコタツが出現し、その背後には屏風が置かれ、フローリングからライトも姿を変え、鏡餅や米俵、門松に障子…一体どこから持ってきたのか、日本のお正月にちなんだものが今年もあれこれ細々と置かれている。ベッドが屏風の裏に追いやられているのは、多分季節感に合わなかったからだ。飲めない樽酒まで置いてあるのはちょっと困るが、恐らくコタツで飲み会がしたい人が置いていったに違いない。

「皆が季節ごとに色々飾り付けをしてくれるんです。ちょっと前はクリスマスでしたよ。コタツも楽しんでるみたいで、時々戦争が起こりかけますね」

「そこではない。常に鍵もかけておらぬようだが、貴様、まさかわざとではなく、まったく気づいておらんのか」

「? なにをです?」

「……貴様は我を呆れさせることにかけては類い稀なる才能があるな。反応や判断は多少見所があるものの…いや、これも判断の一つか?」

 首を傾げれば、ギルガメッシュは心底呆れ果てたと言わんばかりの表情で、立香を見下ろす。

「呪具も大量にあったぞ、寝台の裏に。あのようなものの上でよく呑気に寝ておれるものよな」

「ウワアアアア!! キャ、キャスター、キャスタアアアア!!」

 王様の部屋に向かう前にキャスターのクー・フーリンに助けを求めれば、クー・フーリンは立香の部屋に入った瞬間から顔を引きつらせ、『またかよ…懲りねぇなァ。まあ、オマエさんには効かないだろうが、触らねぇ方が良いだろうよ』と言い、戻ってくるまでに処理を受け持ってくれた。なんと頼りになるお師匠様だろう。さすが光の御子、眩しさの余り拝みたい。肩ならいくらでも揉みます。

「貴様はその耐性がある分、どうにも鈍感すぎるな。これが痛覚だった場合、すれ違いざまに刺されていても気付かぬレベルだぞ。危機管理がなってない訳ではないが、お前の場合、底抜けのお人好しが裸で歩いているようなものだからな」

 さすがに刺されたら気付く、と訴えたいけれど実績を作ってしまった。しかも以前から気がついたサーヴァント達がそれとなく外していたというから、それなら一番に反応するだろうメンバーが騒いでいないところを考えれば、自ずと答えは判る。クー・フーリンから警告もされてないし、たいしたものではない、はず。恋のおまじない的な…ただそれをする人達が、その道のプロだったりするだけで……なにそれやばい。

 立香が顔を青くしていれば、指先の震えになって伝わったのか、ちらりとギルガメッシュが視線を寄越す。そうしてこちらの怯えた様を見てにやりと笑った。

「なんだ、部屋に戻るのが怖くなったか」

「知らなければ怖くなかったんですよ!」

「人王に拳を叩き込むという、貧相な貴様にしては気概のある立派な功績を出しておいて、今更何を怖がることがある」

「あれは必要だったというか、引けない戦いといいますか…それとこれとは話が別です」

 ハハハと豪快に笑う王様に、立香はもそもそと答える。

 縁あってカルデアに来てくれたのだ、話し合いで分かってくれるはず。ただ、その前に部屋の大掃除を徹底的にする必要があるけども。随分長いことサボっていたし、そろそろお正月の装飾を外すのにもちょうど良いだろう。

 明日になったら今度こそサーヴァントにも有効な鍵の設置をダ・ヴィンチに相談して……面白がりそうだ。相談する相手としては不安だけれど、仕方がない。

「魔術師が己の工房を守れんでどうする。…が、女の情念相手では仕方あるまい。特別に部屋の隅を貸してやろう」

 明日の予定を考えて内心唸っていれば、機嫌の良さそうなギルガメッシュがなんてことないように言うのに驚いた。

 まさかカルデア大使館ですら雨樋扱いの、実際この工房ですら改造しまくって、見たことはないがジグラットでの王様の部屋を再現しているかのような、スケールの感覚が狂いかけるくらいにパーソナルスペースが広そうな、なにより王という身分の人が、部屋の隅だろうと立香を一晩置いてくれるだなんて!

「良いんですか!? 有り難うございます!」

 地面が濡れてなくて風が吹きさらしでなければ眠れる。屋根があって床があるなら充分だ。魔術師の工房、しかもあらゆる宝物を持つギルガメッシュの部屋に居てもいいとは、これが興奮せずに居られようか。片付けをしている間、置いてある数々の不思議な道具が気になって仕方がなかったので、出来れば話も聞かせてくれたら最高だ。願わくば座に帰るまでに、噂に聞く黄金とエメラルドで出来ているという空飛ぶ舟を見せて貰えることがあったら嬉しい。

 楽しみで頬をゆるませていれば、前髪をかきあげたギルガメッシュが振り返って、まじまじと立香の顔を見詰めていた。濡れて艶を増した金色の睫毛が瞬いて、光を纏った雫を弾く。

「貴様というやつは…」

 何故だかとても哀れまれている気がした。どうしてだろう。

「もうよい。さっさと済ませよ、雑種。湯が冷める」

「あっ、ハイ」

 改めてギルガメッシュの洗髪に取り掛かる。今の立香は美容師見習いだ。この状況をそう思うことにする。相手は裸だけど。それにしても、と内心ため息を吐いた。

 なんだかよく判らないけれど、とにかくギルガメッシュの肌が、髪が艶やかできらきらしている。お湯に浸かるだけでこの輝きよう。いや、この良い香りのするバスタブいっぱいのもこもこの泡の成分か、それとも機嫌の良さが影響してくるのか。確かにギルガメッシュはイキイキしていると、とても輝く。まるでマリー王妃のようにきらきらきらめいて、容赦なく目映い。さすが生まれてから美しさを神に保証された王様、再臨時に改めて自慢するだけはある。

 時折偶然触れるギルガメッシュの肌は、温かい。

 立香はそのことに胸がぎゅっと締まるような、疼くような感覚を覚えた。生きている温かさだ。確かにここにいるという、彼の存在証明だ。

 髪の泡を流すとき、上を向かせた際に立香の表情が目に付いたのだろう、逆さまの状態で少し訝しげに問われる。

「なんだ」

「…なんでもないです」

 誤魔化すようにへにゃりと笑って返せば、湯で温まった指先が立香の頬に伸びて、遠慮のない力でぐに、と引っ張った。それすらも嬉しいと思っていれば、その手はあっさりと離れたかと思うと、さらに伸びて立香のうなじを掴まえる。

 そうして立香の顔を強引に自分の鼻先まで引き寄せると、すん、と鼻を鳴らして匂いを嗅いだ。

「もう薬草の匂いはせんな」

 それだけ言うと、あっさりとギルガメッシュは手を離して立香を解放する。

 だが、立香は動けない。匂いを嗅がれたとき変な声を上げそうになったのを、喉で必死に堪えた。こんなに良い香りがする中、薬草の匂いが判るわけがない、とか、やはり薬草は体臭に影響してたのか、とか、そもそも体の匂いを嗅がれるのはさすがに、さすがに恥ずかしい!

 叫び出したいのを堪えてうぐ、と喉が勝手に呻くのを笑われた気がして、ギルガメッシュへじわじわ視線を向ければ、いつかウルクで見たようなあの優しい、慈しみとも取れるようなの瞳をしていて、立香は火照る頬を頭を理解しつつも、思わず濡れた手で服の上から胸を押さえた。

 ―――自分の美貌の効果を充分に理解しているのは、ずるい。

 その後、汚いままで寝るな、と風呂の使用許可が出ただけでなく、部屋の隅だ、とさすが王様の持ち物、鮮やかで曲線の多い植物の模様をした立派なラグの敷かれた、クッションのある場所を貸して貰え、それから王様は赤と金を基調にした豪奢な天蓋付きベッドに横たわると、おもむろに天井に魔術でどこかの夜空を映し、ウルクでも嗅いだことのあるお香が仄かに漂う中、寝る前の時間を使って星読みの授業が始まった。

 もう人理は修復してしまって今はその沙汰を待つ期間、立香は正確にはもう人類最後のマスターではないのに、ウルクで言ったことを覚えていたのかこうして導こうとしてくれる。賢王は意味のないことを口にしないことを知っている立香は、その時間を、古代の王直々に手解きを受けられる幸運を、ただ、有り難く享受した。

 それから二人が夜にすることといえば、細々した身の回りの世話の外、寝る前だけでなくカルデアのシミュレーターを使って実際の、いつかどこかの星空を使った実践的な星読みや、次こそは最善の手をみせよと言っては戦法の授業と特訓と厳しいテスト、彼の興が乗れば神や歴史、国や文化、そして所有する財宝等、王という立場からの話をしてくれることもあったし、立香が今まで経験した特異点での話をすることもあった。

アメリカで砲弾を受けてナイチンゲールに殺されそうになった時の話では、服を捲られて確認されたこともあったけれど。

* * *